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今日はクリスマス!!

みなさん、クリスマスおめでとう。いやーめでたいめでたい。
そんなめでたいクリスマスの日に、僕は一人ぼっちで池袋の
ジュンク堂に行って参りました。てへ。
まあそこで大学のレポート書くための本買いに行ったわけよ。
買った本は、クロード・レヴィ・ストロースの「人種と歴史」。
とりあえずすごい人らしいよ。本の中身は未だ全部読んでないから
説明できないけど、とっても面白い。簡単にいうと、
「人種そのものの意識改善はなされてきてるけど、人種の文化についても
ちゃんと理解しましょう」的な本。
そんなかで、「先進国」と「後進国」についての文章で素敵な表現があったので、
僕喜んじゃった。

それは先進的歴史と惰性的歴史を列車に例えて表現した文だった。
線路が引かれた(教育された)一つの列車(国)が全くすれ違いの方向に
走る(前者の基礎概念では全く考えられない)列車を窓から見ようとしても、
スピードが速く、ぼやけて何も見えない。
みたいな感じのこと。

列車って例えいいな。人ひとりひとりに例えるなら、僕たちは
自分自身という列車に乗ってるんだ。みんな目的地は違うトコ。
或るものは右に、或るものは左に、反対方向に行っちゃうのもいるわ。
僕はずっと誰かが運転してくれる列車に乗ってた。その風景が変わるのを、
自分のことのように喜んだ。まさか他人の列車に乗ってるだなんて、
考えすらしなかったのだ。ある日僕は、列車から降りることを決心した。
大地に足を下ろしてみれば、列車の窓から見る四角い風景と、顔をなでる
心地よい風が、全て手に入ると思ったのだ。
僕はゆっくりと階段を降りた。列車は、むせび泣くような汽笛を鳴らして、
すぐに走って消えていった。
ふと周りを見渡すと、僕のほかに数人、同じ駅に降りたみたいだった。
目的地を知っているらしく、すぐに歩いて次の列車に乗る者もいれば、
僕と同じようにきょろきょろと何かを探している者もいる。
僕はどこに行きたかったんだろう。あの日みた景色は、いったい何処に
あったんだろう。
駅を降りて分かったことは、僕には行きたい場所があったってことだけだった。

まだなんもわかんねーよ、みんな。
by box-in-the-cherry | 2004-12-25 22:15
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